庄内浜の魚たちが主役になる2ヵ月
10月28日、鶴岡市のFOODEVER(フーデバー)で、鶴岡食文化創造都市推進協議会主催「魚のおいしいまち鶴岡キャンペーン」のキックオフイベントが行われました。
このキャンペーンは、新型コロナウイルス感染症の影響で、出荷低迷が続く地魚や地酒の消費拡大を目指し、市内の飲食店や旅館など140店舗で展開する一大企画。各店で地元の漁港で水揚げされる旬の地魚料理が振る舞われます。
事業内容は、飲食店に対象の地魚16種の調達費を補助する①地魚販売促進キャンペーン、②飲食店への低利用魚のお試し無償提供、地魚料理を食べた人に抽選で庄内の特産品が当たる企画や、各店の宣伝活動などを支援する③飲食・観光需要喚起キャンペーンがあります。
イベント当日は、鶴岡食文化創造都市推進協議会会長の皆川治市長をはじめ、地元の漁業者、流通業者、飲食業者の6名が登壇。漁業者・消費者・その双方を結ぶ卸売業者、飲食業者が連携して、庄内浜の地魚の認知度向上につながればと思いを語りました。
「鶴岡市は日本で唯一のユネスコ食文化創造都市で、水産物はその大きな魅力の一つ。水産関係者、流通業者、飲食業者から参画いただき、魚のおいしいまちをPRしていければ」
鶴岡食文化創造都市推進協議会会長、鶴岡市長、皆川治さん
「キャンペーンによって多くの魚を食べていただけるということで、組合も漁業者も勇気をもらえる。これから寒くなると、脂乗りのいい美味しい魚の季節がやってきます。庄内沖で獲れた魚をたくさん食べていただきたい」
山形県漁業協同組合代表理事組合長、本間昭志さん
「一番魚が美味しい秋にちょうど間に合いました。これから年末までの2ヵ月間、庄内の魚を全面的に取り扱って、鶴岡の魚市場として盛り上げていきたい」
株式会社手塚商店代表取締役社長、手塚太一さん
「『魚のおいしいまち鶴岡』でお客様に美味しい寿司を届けることは、鮨組合が担う役割。これからも新しい“おいしい”を探して、日々成長していきたい」
山形県鮨商生活衛生同業組合鶴岡支部支部長代行、安兵衛寿司、里信哉さん
「美味しい魚を美味しく食べてもらえるように、料理人は技術を磨いています。今回のキャンペーンで、ぜひ庄内浜の魚を楽しんでください」
庄内日本料理技能向上研究会会長代行、魚匠ダイニング沖海月料理長、須田剛史さん
なお、キャンペーン参加店はのぼりとステッカーが目印。
イベントの最後には、参加店のひとつ、「つるおか旬暦彩鶴」(フーデバー内)から出席者にヒラメや鯛、ホウボウなど庄内浜を代表する魚をふんだんに使った「庄内浜の地魚丼」が振る舞われました。
「日本海の魚ならではの歯ごたえ、寒いところで育つ魚のうま味を感じてほしい。まだ自粛ムードは続いているが、ご家族、ご友人などと楽しんでいただければ」
鶴岡市農林水産部農山漁村振興課、農山漁村振興専門員、五十嵐崇さん
「庄内浜では年に120~130種の魚が揚がる。これらを新鮮なうちに調理できるのは、地元だからこそ。先の見えない世の中でこのようなキャンペーンは、経営者としても、職人としてもたいへん心強い」
開催セレモニー会場内キャンペーン参加店代表、つるおか旬暦彩鶴総料理長、土岐正富さん
キャンペーン中は、参加店で地魚を使った料理を食べるとプレゼントが当たる企画も実施(~12月27日)。ワイン染めシルクスカーフや地酒などの豪華賞品が、抽選で2300名に当たります。
種類豊富な魚が揚がる鶴岡、庄内浜だからこそ楽しめる和洋折衷の地魚料理。地元の新鮮な魚を地元で味わえる醍醐味を、ぜひご体感ください。